叶多side
『……そんなことあったんだ』
なんにも知らなかったな。
その頃から一緒でいたのに……
『ってか、今度からそんなことあったら俺にいえよ。』
『……俺ほんと最悪なことした。
凪葉は……一番の親友だったのにそんなことしか言えなかった。
……だから…いつか叶多や結奈にも……おんなじことするかもって思うとさ……
話せるわけなくて……
……ごめん』
そんな日向を見て思った。
こうやって、ずっと一人で抱えてきたんだろうか。
誰にも相談することなく。
だとしたら、もっと力になりたい。
そう思った。
『そういえば、理來は?』
『……理來は、、、怪我してた時期が長くて…
それで少しでも元気になってほしくて凪葉に会わせた。
そしたら、すっごく仲良くなって、三人で遊んだりもした。
だから、病院に来いって言われてる。
けど、いけない。
凪葉に会わせるかおがない。』
『……けど、謝りたいなら会いに行かないとな。
理來も日向に来てほしいっていってたぞ。
お前が悪いなんて一言もいってなかった。
……俺や結奈でよかったらついていくし。』
『……ん。』
『じゃ、かえるぞ』
『先に帰ってて。』
『…わかったよ!^^
また明日学校でな!』
『叶多。』
『ん?』
『……ほんと……ありがと』
『いいって!
それよりはやく帰るんだぞ!』
そういって俺は公園をあとにした。
きっといまは時間が必要だから。
