『はーい
おまえら、話してないで早く席につけ!』
クラス中の生徒が
先生の声を合図に
いっせいに自分の席に座った
ちなみに、
私たちの担任であり、バスケ部の顧問である
この先生は
田島 剣誌(たじま けんし)先生
若いだけじゃなくて、いつも私たちのことを考えてくれてる先生だから、
学校の先生たちからも、生徒からも
信頼が厚いんだ
通称けんちゃん
『よーし、全員いるなー
まずSHRをはじめる!
叶多』
『はい
えっと、生徒会からです
今日の放課後から
……………………………………………
以上です
質問ある人いる?』
『いないみたいだな
よし、叶多ありがとう』
『はい』
叶多はほんとにしっかりしてるなぁ
人の前に出ても自分らしくいれて
少し羨ましいかも
ぼーっと前の黒板を見ながらそう思った
『よし、こんなとこか
ちょっと時間余ったけど、
とりあえずこれでSHRは終わりにするな!
きょうも一日がんばれよー!』
ガラッ
