アルカリ性涙
















「...っ!ご、ごめん」



























急いでそっぽを向く稲元




















いや..











そっぽ向かれてもなぁ...













「なに?」





不思議そうに見つめてくる。






「なんでもないよー?」







恥ずかしかったのでそういって誤魔化した。







「ふーん」













意味深な笑みを向けてくる稲元くんから顔を背けて









「そろそろ帰らないとやばいかな」














外はもう暗くなってきている。











掃除道具を片付けて、














教室を出ようとしたその時、