アルカリ性涙











「うむ」













「正解ですね?」















自信満々の稲元くん。












クラスメートもうんうんと頷いている。
















「...本当、お前は惜しいよなぁ...」






























「え?」


















「イコールを付け忘れるなんて」

























「はぁっ!?」
























あわてて黒板を見直す稲元くん。





















わたしもあわてて見直すと...




























「本当だ...」


























イコールがない...!























「..ふふっ」























つい笑ってしまった。

























稲元くんがこっちを見た。



























怒られるかなと思っていたけど、ふっと笑うだけだった。