「僕はバケモノだから、今後一切関わらない方がいいよ」




南雲君は小さな声でそう言いながら、
へらりと笑ってみせた




その笑顔は決して良いものではなく、
無理して作っている笑顔で苛立ちを覚える




私は南雲君の前に1歩また1歩と歩み寄っていく




「え、立花さん...?どうしたの......僕に近づかないで」




静止の言葉を無視して私はどんどん距離を詰めていき、ついに南雲君と私の距離はほぼ0となる




南雲君は本棚を背にして、私は右手を本棚に添えて南雲君の逃げ場を塞ぐ





「...た....立花さん...どうし「無理して笑わなくていいから」




「っ....!無理なんか.....してないよ」