吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜



「魅音、お前が人嫌いなのは知っているが…
学園生活はきっとお前でも楽しめると思うぞ?」



…楽しめる、か

お父様の価値観を押し付けられても困る



弱くて、私達の苦労なんて到底知らない人間達と学園生活を送る?…冗談じゃない



私は混血種が殺せればそれでいい




「仮にも潜伏捜査なら納得出来ます。
ただ殺すだけなら、それでいい...違いますか?」




不敵な笑みを浮かべて語りかける、お父様の考えを変えたいので別の提案をしてみた



本来であればそれで事足りるはずだ、殺すために必要なこと。それなのにお父様はやはり...



「…いや、殺すのは駄目だ」




私が欲しい答えをくれなかった




「…何故です?
沢山の人間が殺されたんですよ」