私達が闘技場に着いた時間は魔法バトル10分前で、すぐに私はステージに神崎君は観客席に向かった



「魅音ちゃんが負けるはずないんだけど、頑張ってね〜」



「...ありがとう」




応援の言葉を貰ったあと、ステージへ続く階段を降りていく




私の中で渦巻いていたモヤみたいな感情は今は一切なく、戦いに集中出来そうなのが幸いだ




これも全て神崎君のお陰っていうのが、腑に落ちない部分があるけれど...あの気分でいるよりかはずっと良い




南雲君がどれほどの強さなのか、全く想像つかない





三木さんのように一筋縄で倒せないことは確かだろう




だったら...本気を出すのみ
光が差し込む入口ゲートを通ると




「さあさあー!魔法バトル決戦のお時間でございますっ!
審判はわたくし、ローズでお届け致しますわよ」




ローズ先生の声が辺り一面に響いて、
観客席から声が上がり始める