丁度部屋を出たタイミングで壁に背を向けて立っていた神崎君と遭遇する



「やあ、魅音ちゃん。おはよう」



どうやら待ち伏せをされていたみたいだ
まあ、気にしてたらキリがないので無視することに




「ちょ...魅音ちゃん、聞こえなかったのかな〜」




「何?...今は誰とも話したくない気分なの」




「それって...南雲 優に何か原因があったりする?」




図星を突かれて思わず動揺してしまうところだった




「...別に」




今の私はそう答えることしか出来なかった
普段の私ならもっと堂々と振る舞えるのに