「あの、僕が気に食わないのは分かるんだけど...もう二度とこんなことしないで欲しいかな」




しばしの沈黙の後に南雲君が視線を下げながら私にそう言った





改めて誤解されてるんだなと思い知らされる





かといって、私が吸血鬼で匂いに当てられて我慢出来ませんでした。とは、とても言えない...言いたくない




目的のことしか考えないようにしてたのに...南雲君を目の前にしたら余計な感情が私を支配する




こんな感情私は知らない、いや......





「...知りたくもない。


咲、他の部屋も案内してくれる?」




今は南雲君からあの匂いはしないけど、
誤解を解くのが難しい上、これ以上話するのは困難とみた




「あー!うんっ、任せて

優は後で話したいことあるから、自室で待ってて」




「...?分かったよ」





何故か咲の口調が怒ってるように聞こえたけど、気にしないことにした




魅音 side end