メイドロイドは私の前まで来ると、担いでいる南雲君から手を離す
現在進行形で暴れていた南雲君は勢いよく地面に落ちる
「...いてて...メイドロイドはどうして僕を...」
「...人の名前を書いても連れてきてくれるのね、勉強になった」
「魅音ちゃん、もしかして...優の名前書いたのっ!!?」
先の言葉にこくりと無言で頷く
特に欲しいものがなくて、咄嗟に頭に思い浮かんだのが南雲君の姿だったから
半信半疑、いわゆるお試しで入力しただけで彼が現れるなんて思っても見なかった...
どうやら本当にメイドロイドは何でも頼んだことをしてくれるみたい
「南雲君には申し訳ないことをした...ごめんなさい」
そう伝えると南雲君は理解出来ないような瞳で私を見つめてくる
無理もない、全て私の責任なのだから
