吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜




この白い空間の中ではまともに動くことは出来ないだろう...



...相手が人間なら尚更ね




スタスタと、白い空間を歩き始める。




白いモヤが晴れて状況を把握出来るようになった時にはもう既に勝負が着いていた。




「...あなたの負けですね」




彼女の喉元に血剣を突きつけていて、
三木さんは状況が今いち飲み込めていないようだった。




「っ...!いつの間に.....!?」




「...あの空間の中を移動したまでです。」



信じらなれないという目で、こちらを見つめてくる。



「出来れば早めに降参して貰いたいところなんですが...いかが致しましょうか?」




「私の負けですわ...降参します。」




三木さんが悔し涙を浮かべながら降参の意思表示をしたことで、勝負に終止符が打たれた。