吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜




「へぇ、私の暴風を防げるなんてね」



散らばった氷の破片を眺めながらそう呟く。



その光景を見た観客席から三木さんを応援する声が上がる。




「三木様っ!負けないで!」



「三木様〜!!頑張れ〜!」




私の暴風受けて立っていられなかったのだろう...地面に座ってぷるぷると小刻みに震えているではないか。



歓声に応えようとふらふらしながらも、なんとか立ち上がる三木さん。



「そ、そうですわ...私が負けるはずありませんの...私の必殺技魅せてあげましてよっ!


...オーシャン・アイロニー!」