「で、どうする?」
「どうするって?」
「ゲームの賞金や、店の権利書は、全て嘘だけど…。人手が足らないのは事実なんだ。本当は、ここはそんなに怪しい店じゃない。もともとは、菓子メーカーなんだ。」
「お菓子?」
「今まではずっと海外でやってきたから、知らないのは当然だよ。」
「なんで、こんな物ばっかり…?」
アタシは、水晶や不気味な鏡を見ながら言った。
「それは、珠璃達をおびき寄せるため。少しは信じるでしょ?」
「はぁ…。」
アタシは力のない返事を返した。