「…帰ろうっか」

「うん…」


アタシは賢也と、店を出た。


「珠璃っ!」


後ろから呼ばれた。


「林檎!」

「ちょっと、珠璃!どこ行ってたの?先に中入るから急いで追いかけたのにどこにもいないから心配したじゃん」

「あ~…、ゴメン!トイレ行ってた…」

「一言言ってよ!って…、賢也君?何で?いつから?!」


林檎は今更賢也に気が付いたみたいだ。林檎は賢也に恋してる。