「ダニエル。あの星は…。」
「ああ。恐らく…な。」
「何の事ですか?」
「さっきも話したエイミーの事なんだ。」
ジェームスさんが話始めた。
「エイミー?あの魔女の…?」
「うん。彼女がいつも肌身離さず身につけていたネックレスがあって…。」
「ネックレス?」
「うん。そのネックレスは…。チェーンに星がついているだけのシンプルなネックレスなんだけど、星の位置が端と端で、葉奈の遺体にあった星と酷似してるんだ。…エイミーが死んだ時、いつも身につけていたから、遺体を焼く時に一緒に棺桶に入れて置いたんだ。でも…、そのネックレスは焼け残った。」
「実物はないんですか?」
「ジュノの首輪に着けた。待って、呼ぶから。」
ジェームスさんは立ち上がると、ドアを開けた。
―パチン!
ジェームスさんが指を鳴らした数秒後。
「ニャ~…。」
鳴き声と共に、黒猫、ジュノが姿を現した。
「おいで、ジュノ。」