「それより、珠璃っ!誰だったんだ?撃たれた奴!」
「…。」
「珠璃?」
「え…?ああ、ごめん。」
「ったく。ボーっとしてるなよ。分かるのは珠璃だけなんだから。」
「分かってる…。」
「で?誰だった?」
「少し…、誠也に似てた。声も。」
「誠也…。よし、行こう。」
「へ?」
「誠也の部屋だよ。何か異常は無いか。」
「そだね。」
アタシ達は部屋から出た。いつの間にか、昼になっていた。外に出ると、日差しが眩しかった。日差し…。太陽…。
「あっ!」
「どうした?」
「誠也が殺されたの…、ちょうど今くらいなの…。日差しがきつくって。昼で…。」
「マジかよ…?!とりあえず、急ごう!走るぞっ!」
「うん!」
アタシ達が走り出した時、その音は鳴り響いた。あの足音のように…。










―バァン!