「嘘…だろ…?」
賢也が、アタシの隣にへなへなと座り込んだ。ホールがどよめきに包まれた。
「嫌っ…!千尋さん…!…痛っ…!」
アタシはまた酷い頭痛が始まった。
「賢也っ…!頭…痛い…!」
アタシは賢也の服の袖を強く握った。
「珠璃!…くそっ!またか…!とりあえず、部屋戻ろう!背中乗れ!」
「うん…。」
「ジェームスさん!部屋戻ります!珠璃がまた頭痛が始まったみたいでっ!」
賢也はアタシを背中に乗せて、部屋に戻った。