「今日宿題忘れて先生に怒られた。ついてないよね」



屋上でため息をつきながら、あたしは彼氏のゆうちゃんを見上げた。



「そんな顔すんなよ。ほら、美琴。


おいで」




優しい笑顔を浮かべ、両手を広げるゆうちゃん。



あたしはこの表情と仕草にかなり弱い。