「はっはっはっは」

マスターはデカイ声で笑い始めた。

「ここはBARなんだよねーお酒を出すBAR。ジュースなんてありませーん

カルーアミルクなんてカクテルすらないんだぜ?ここは度数の高い酒しか置いてないわけ。特別に作ろうとしてやったのにさー」

「すみませんのりさん!ほら、謝れよのりさんに!!」

恵太が恵太じゃないみたい。

やっぱり私は騙されてたんだと確信した。

七海の話を聞いて90%は騙されたと思ったけど実際私に対しての態度は優しかったから。

残りの10%は嘘であってほしいと、七海の作り話であってほしいと…思っていた。

私は本当に昔から恵太が好きだったから…