大好きすぎて悔しいの。

芽衣子は怖くて黙っていた。

そして唇を、噛み締めて、恵太を睨みつけた。

「彼女怒ってるけど〜?」

のりさんっていうひとの腕には入れ墨が入っていた。

おそらく龍の入れ墨。チラッと見えて目を逸らした。

「この人がここのマスターののりさん。

俺の彼女の芽衣子。」

恵太が紹介を始めた。