「家に…来てくれましたよね?」

「なんのこと?…あなたが中原さん?」

私のことを知らないようだった。

「そうです。1年4組中原芽衣子です。…どうして学校に一緒に行こうと誘ってくれたんですか?」

柏木さんは教室に戻った訳ではなかった。相変わらず保健室登校。

なんであのとき学校に誘ってくれたのか、ますます分からなくなった。