振り返ると、恵太が満面の笑みで左手をパーのポーズで挙げていた。

「おはよう……」

彼氏なんだ!と思ったらなんだか照れ臭い。

「おはよう。教室、入らないの?」

「久しぶりでなんだか緊張して…」

「じゃあ一緒に入ろっか」

「うん…」

恵太は私の手を掴み、

「せ〜の!」