あまりにも返事がないから、身体を起こして台所を見た。すると、、

母が震えていた。

怯えていた。

目には涙を浮かべているように見えた。

狭い台所の片隅で蹲っていた。

「あっちゃん!?大丈夫??」

そっと母明美に近付いた。

「あの子とはもう関わらないで…お願い」

《あの子…あの子って!?》