『新井先輩!』


やっと見つけた新井先輩は
体育館じゃなくて中庭にいた。


『あたし、あたしやっぱり
先輩のそばにいたい。迷惑なのもしってるけど
でも、それでも一緒にいたいです。』


もし、これで突き放されたら
完全に諦めるつもり。


『先輩のそばにいちゃだめですか?』


「ふふ、ほんと参った。
おまえにはかなわねぇーよ。」



『え?』



「俺もお前がいないとダメなんだわ。」



『でも、先輩、迷惑だって言った。
集中できない…って言った。』



あたしは溢れてくる涙を
止めることが出来なかった。