描け!!~心のキャンバス~


夏さんが教室を出て行ったのを見て
教室のみんながほっとしていた。

「んで、それに…の続きは?」

「なんかさ、上手く言えないけど…」

私が、次に言う言葉を考えていると

「あぁ、なるほど、なんか
お気に入りって事ね!確かに
星奈には、優しいよね…」

なぜか私には、勘違いかもしれないけど
他の人より扱いが優しい
小学校の頃から同じだったってのも
あるかもしれないけど…

小学校の時は、普通に優しかったのに

人ってあんな変わるんだ。

「あぁ!!部活行って来る!!」

ガタッと音を立てて立ち上がる。

「私も生徒会行って来る、じゃあお先に」

そう言いももえは、出て行った。

「杏ちゃんも一緒行こう」

今は、夏さんがいないから杏ちゃんに
声をかけても大丈夫

「うん!!」

杏ちゃんは、微笑んで返事をしてくれた。