「どいてくんない?邪魔」

そう言いながら座っていただけの少女を蹴るのは、
理事長の娘、城葉夏(しろはなつ)

「ごめんなさい…」

蹴られて謝ってるのは、
同じ部活の吉原杏(よしはらあん)
いじめという場面が私の学校では、
自然すぎて
誰も手を差し伸べない。


「またやってるよ、夏」

放課後やっと部活へ行こうとして準備してた私に
イツメンのももえが話しかけてきた。

「いつもの事じゃん…」

私が控えめに言うと

「まぁ、そうだけどさ…今は、
杏ちゃんだけど
星奈がターゲットになったら…」