天国の貴方へ届けたい

あたしはケイをベッドまで運ぶと氷枕と体温計を手に取り、戻った。





「ちょっとしっかり…熱測って。着替え用意するから」




「……」




あたしはふとケイの財布に目が映った。




ケイの財布は実に薄かった。




やけに薄いなぁ…お金無いのかな…




「…おい着替え」




「え?ああはい。とにかく寝てて。お母さんにはあたしから言っとくから」





「……」




ケイは着替え終わると何も言わずに寝てしまった。




あんな雨の中にずっといるから風邪ひくのよ…




ほんと馬鹿だよ…




あたしの事好きなら最初からあの時振らなければ良かったじゃん。