凛華さんだって聖也君のこと本気で好きだったんだ。




なのにあたし自分のことしか考えてなかったかも。




でもあたしだって聖也君が好きだ。聖也君だってあたしを愛してくれている。





「あたしのせいで凛華さんが不愉快な思いをしたならごめんなさい。でもあたしだって聖也君が好き。

そこは譲れません。聖也君だってあたしを愛してくれるの。本当にごめんなさい」





凛華さんは後ろを向いて涙を流し続けていた。




「…もういいわよ。幸せにならないとマジで許さないんだから!」




凛華さんはそう叫んで走って去っていった。




凛華さん分かってくれたんだ…

本当にごめんなさい。そしてありがとう。




「おい。何で美月は悪くねぇのに謝るんだよ。」




さっきの光景を見ていたのか、聖也君は話しかけた。





「凛華さんだって聖也君が好きなんだもん。凛華さんがあたしに不愉快な思いしたなら

謝らなきゃ。聖也君だって振ったんだからちゃんと自分の気持ち凛華さんに言わないとだめだよ。」