それから私は兄の亡くなった歳を越えた。

そして兄のお金で両親は家を買い、借金を返済しなに不自由なく暮らしていた。

心に大きな穴が空いた私はその事実を隠そうとしてもがいていた。

バイトをして働いたが人と上手く馴染めず直ぐに仕事を辞めていた。

長く勤めてもストレスで体を壊し、最終的に鬱になり半年間家に引きこもり誰とも会いたくなくて毎日生きた心地がしなかった。

毎晩どうやったら死ねるだろうと考えていた。

外に出たいのに外に出るのは恐くて恐ろしくて独りぼっちで泣いていた。首を吊ろうか、それとも括るか?それとも手首を切ろうか?

そんな事ばかり考えていた。

お酒を飲んで薬を飲んで手首を切ろうとしたが痛みで出来なかった。

まだ生きろ。という意味かと思ったが布団から起き上がれず、半年間もがいていた。

仕事を辞めてすぐだったのでストレスだろう。頭痛が酷くてご飯も食べたくなくて。

食べなかったら死ねるかなぁ何て考えてもいたが結局夜になるとお腹が空いて食べて寝ての繰り返しだった。

それから体調が回復して婚活に参加して相手を見つけたが上手くいかず呆気なく自然消滅した。

私の何処がいけなかったのか分からなかった。

初めて付き合った人もめんどくさい人で元カノ大好きプラス結婚してくれ男で最悪だった。

ワンクールしかもたなかった。

疲れてしまって。

それ以来恋は恐くて面倒だからしないと心に決めた。

私は自由に生きたい。そう決めたしそうしないと私は生きられない。

海で生きる魚みたいに水がないと生きられないように。

孤独でも自由の方がずっとましだ。

私はそう生きると心に決めたのだから。

それが私の生き方であり、選択だから。