武道館の中は外観から想像のつかないほど大きく、席はいっぱいだった。
俺は人込みをかきわけて一つだけ空いていた席に座った。
時計の針は一時をさした。
――ブー
開始音と共に舞台の幕がゆっくりと上がってゆく。
何故か俺も緊張していた。
しかし、その緊張は、一姫がバイオリンを掲げた途端になくなった。
その音色は館場中に美しく響いた。
まるで音が舞うように、目の前の一姫は音を器用に操っていた。
そして何より、その音に囲まれ、バイオリンを弾く一姫の姿がどこかの国のお姫様のように美しく、華麗で、ひときわ輝いていた。
俺の心は、そのバイオリンの音と、一姫の姿に奪われていた。
30分の演奏が一瞬のように思えたほど、音が止んだとき、俺は一瞬心許ない気持ちにおそわれた。
大勢の観客がその演奏に拍手をする。
拍手は暫くなりやむ事なく観客をひたすらにわかせていた。
一姫はみたことのない喜びの笑顔を見せた。
隣にいたいつかのあのくそ真面目そうな坊ちゃんとアイコンタクトをして笑い合っていた。
俺は人込みをかきわけて一つだけ空いていた席に座った。
時計の針は一時をさした。
――ブー
開始音と共に舞台の幕がゆっくりと上がってゆく。
何故か俺も緊張していた。
しかし、その緊張は、一姫がバイオリンを掲げた途端になくなった。
その音色は館場中に美しく響いた。
まるで音が舞うように、目の前の一姫は音を器用に操っていた。
そして何より、その音に囲まれ、バイオリンを弾く一姫の姿がどこかの国のお姫様のように美しく、華麗で、ひときわ輝いていた。
俺の心は、そのバイオリンの音と、一姫の姿に奪われていた。
30分の演奏が一瞬のように思えたほど、音が止んだとき、俺は一瞬心許ない気持ちにおそわれた。
大勢の観客がその演奏に拍手をする。
拍手は暫くなりやむ事なく観客をひたすらにわかせていた。
一姫はみたことのない喜びの笑顔を見せた。
隣にいたいつかのあのくそ真面目そうな坊ちゃんとアイコンタクトをして笑い合っていた。

