軟派な王子様【完結】

女なんてニコニコしてりゃーそれを愛情と勘違いして自動的に受け取ってくれる。



簡単に転がせる。



この容姿とこの立場は神様が俺に与えてくれた特権だ。


無駄にしてたまるものか!!












私は遠藤一姫。
17歳の女子高生。


「一姫!!部活遅れるよ!!」


「あーごめん!!先に行ってて。」


バイオリンを手にとる。
鞄の中に教科書を詰めた。


バイオリンは私のすべて。
バイオリンがなければ、私は生きていけない。


オーケストラ部部長として私は毎日を充実しておくっている。



「まぢで!?ひろみ彼氏と別れたの!?なんで!?」
「好きな人が出来ちゃったの。」
「えー!!誰々!?この学校!?」


パート練習をかまけて男の話とはいい度胸してんじゃないの。


「斎藤さん。井上さん。今日は掃除当番でもしてもらおうかしら。」


二人は焦った顔でバイオリンを弾き出す。