軟派な王子様【完結】

それでも朝はやってくる…。


晴れ渡る空は透き通るような水色。

いつもの機嫌の悪い日曜とは打って変わって俺は調子がよかった。



一姫に言われた通りジーパンに足を通す。
久しぶりの感覚。



エナメルの革靴はおろしたて。

休日勤務の運転手にスポーツカーを用意させた。



駅前にあるつい最近買ったばかりの駐車場に車を滑らせた。


俺は車を下りる。


この間待ち合わせたときは一姫に遅刻された。

今回は5分遅刻してみた。

我ながら少し幼稚だなとは思った。


車を下りるとすぐにわかった。



スラッと長い足。
膝たけまでの淡い水色のワンピース。
白いヒールのないミュール。
珍しくアップにされた一つ結びの長い黒い髪の毛。


それは……





「一姫……。」