軟派な王子様【完結】

「最近お前はどうしたんだ。どうも様子が変だぞ。」

俺は親父に呼び出されていた。
最近会社を休みがちだ。


「いくら夏休み期間だからってお前は社会人なんだ。いつまでも学生気分でいるんじゃない。」

「あぁ…。」


そうは言っても体が追い付いていかない。
まるで抜け殻のようになってしまった。



喪失感が体調にまで響いてくる。

さんざ親父の小言を聞かされて、やっと部屋を出ることができた。



頭がふらふらする。


「社長。なんだか顔色がよくありません。」

「大丈夫だ。」


さっき親父から説教されたばかりだ。
こんなんで会社を休むわけにはいかない。


俺は秘書の言葉に耳を貸さなかった。


しかし、なんでも体温計を押し付けてくる。


「計るだけですから。」


仕方なく計ってみると秘書は慌てた。


「社長!!40℃も熱があります!!どうして立っていられたんですか!?」


次の瞬間、頭がポーッとして目の前がぼやけた。


そして意識がなくなってしまった。