「ねー!!やっぱめっちゃかっこよかったじゃん!!しかもかわいいお嬢さんだって!!」
「ただのナンパ男だよ。顔もたーだ綺麗なだけでなんにも魅力感じないわ。」
それでも香織はキラキラと目を輝かせる。
「一姫ったら見る目なっ!!優しそうだったし。ああいう人の彼女ってどんな人なんだろ。」
「あれわざと携帯落としてんのよ。」
私はわかっていた。
ポケットに手をツッコミ、さりげなく抜くときに携帯を握っているところが見えた。
あの状態で携帯を落としたことに気付かないなんてありえない。
「えー。一姫の思い過ごしだって。」
「まっ、もう二度と会うこともないし、どうでもいいけどねー。」
私たちは笑いながら電車に乗り込む。
私はこの時、彼との長い物語を予想だにしていなかったんだ。
「一姫〜かえろっ。」
次の日も私たちはいつもの一日を過ごした。
今日は珍しく部活が休み。
毎日部活に体が慣れてしまっているためなんだか不思議な気持ちだ。
「なーにぃ??なんかいいことでもあったわけ??香織はすぐ顔に出るんだから。」
香織は跳ねるように私の隣へやってくる。
顔は満面の笑み。
「ただのナンパ男だよ。顔もたーだ綺麗なだけでなんにも魅力感じないわ。」
それでも香織はキラキラと目を輝かせる。
「一姫ったら見る目なっ!!優しそうだったし。ああいう人の彼女ってどんな人なんだろ。」
「あれわざと携帯落としてんのよ。」
私はわかっていた。
ポケットに手をツッコミ、さりげなく抜くときに携帯を握っているところが見えた。
あの状態で携帯を落としたことに気付かないなんてありえない。
「えー。一姫の思い過ごしだって。」
「まっ、もう二度と会うこともないし、どうでもいいけどねー。」
私たちは笑いながら電車に乗り込む。
私はこの時、彼との長い物語を予想だにしていなかったんだ。
「一姫〜かえろっ。」
次の日も私たちはいつもの一日を過ごした。
今日は珍しく部活が休み。
毎日部活に体が慣れてしまっているためなんだか不思議な気持ちだ。
「なーにぃ??なんかいいことでもあったわけ??香織はすぐ顔に出るんだから。」
香織は跳ねるように私の隣へやってくる。
顔は満面の笑み。

