軟派な王子様【完結】

日曜の朝は蒸し暑く、ベッドに張り付く体をやっと起こした。
汗まみれの体にシャワーをかけ、私はジーパンをはく。


「行ってきます。」

少し足取りが思いまま駅前を目指した。

もう既に三人が立っていた。
小走りで近寄る。


「早いね。」
「一姫が遅いの!!」


時計を見ると5分遅刻していた。
あんなに早く出たのに…

「ごめん。」


本当に、増田と香織はうまくいっているようだった。


肩を寄せ、笑顔で私たちの前を二人で歩いている。
私たちはなんだかぎこちなく、無言で歩く。


ふと昇君を見ると、顔がコチコチに固まり、歩き方も心なしか固い。


「昇君??」

昇君はこちらを見て無理に笑って見せた。

「どうかした??」


「ぼっ僕、こういうの初めてで、きっ緊張しちゃって。」


何となく私は笑ってしまった。

私は昇君に意地悪をして、そのあともクスクスと笑いながら何も言わず歩いた。

昇君はますます強張った顔をして、少し頬を赤らめていた。