【完】恋愛条件





―…



病院に着き、病院の医者達に担架で運ばれる静香の側でずっと名を呼び続けた。

じゃないと、静香がどっかに行きそうで不安になったから…っ



「静香!もう病院だから!!」

「あなたは下がって、手術室に運ぶから」


看護婦に言われて目の前を見ると手術室が見えた。

静香からゆっくり離れようとした時…



「淳…」

「静香ッ」


離れる前に静香が目を開けて、俺を見て笑った。



「大丈夫だから、…淳、好き」

「静香、ずっといるから!!」


俺が手術室前までギリギリまで付き添い、そして離れると静香を乗せた担架は急いで手術室の中に入った。

扉が閉まる時まで静香を見送った。



「大好き!!」


閉まる直前に静香の顔は見えなかったが、声と俺に向けてのピースサインが見えた。




―…バタン


ドアが閉まると同時に上に付いている、手術中のランプが光った。