歩き出した背中に声がかかる。 「青依ちゃ~ん。今度勉強教えてね~!」 「オレも~」 「オレも~」 口々にそう言われたから、振り返ってバイバイって手を振った。 矢代くんは向こうを向いたままだったけど……。 バイバイ、矢代くん。 また会えるといいな……。 またいつか……会えるの、かな? 気づいてしまった恋は、 きっと見ているだけの恋だから、 見ることもできないのは、やっぱつらい。 また会いたいよ……。 見あげた空に、そう願った。