「以来純太はあそこへ近づこうとしなくなったって聞いてたから、あの画像見て、あそこへ行ったことを知って、よかったなって思ったよ。
あんたと出会って、純太はやっぱ変わったって思った」
悔しいけど、と付け加えた小川さんの言ってる意味が、まったくわかんない。
「純太くんは……、ラブホテルに行くつもりじゃなかったの?」
おそるおそるそう聞くと、小川さんの口がポカンと開いた。
「え? あんた、なんにも知らないの?」
「事故って……なぁに?」
ホテルに行くつもりだと思ったから、純太くんのこと、わからなくなったのに。
純太くんとつきあっていく自信をなくして、挙句ケンカみたいになっちゃったのに……。
そうじゃなかったっていうの?
「あのホテルの前の道路は、純太のお兄さんが死んだ場所だよ」
低い声で小川さんがささやいた。
「3年前のあの日あの場所で、純太のお兄さんはバイクの事故で亡くなったの。即死だった」



