今夜、きみの手に触れさせて



そして、とても大切なことを告げるように、わたしに教えてくれる。


「あいつは、めちゃくちゃ優しいやつだよ」


「う……ん」


「たぶんオレの友だちの中で、純太が一番優しいんじゃないかな」


あ、それ……。


「修吾くんも同じこと言ってた」


わたしがそう言うと、藤沢くんはとてもうれしそうに笑った。


「あは、やっぱり?」


「うんうん」と大きくうなずく。




「純太ね、動物とか好きでさ、低学年の頃は毎日うさぎ小屋や鳥小屋に入り浸ってたんだ。

何年生のときだったかな? 可愛がってたうさぎが死んじゃって、あいつ泣いて泣いて大変だったんだから」


それも修吾くん言ってたっけ。


「ふふ、可愛い」


「いや、笑いごとじゃないんだ。あのとき純太、泣き過ぎて息ができなくなって、保健室に運ばれたんだから」


「えーっ、保健室に?」


「そうそう」


小さな純太くんが可愛くって、ふたりして笑った。