今夜、きみの手に触れさせて



とは言ったものの、電話を切ってしばらくすると、やたら気になりだす。


時計ばっか見たりして。




修吾には会いたかねーけど、青依ちゃんには会いたいもんなぁ。


学校だとみんなに見られてイヤかもしんねーけど、夜ならいーんじゃね?


知ってるやつも少ないし、青依ちゃんも気楽に並んで歩けるかも。


なーんて、その気になってくる。




くそ、修吾の思うツボかと思うと腹立たしいが、あいつにバレないように覗きに行くか。


青依ちゃんがひとりになったところに話しかけよう。


あの子のびっくりした顔を思い浮かべると、なんだかスゲーいーことを思いついた気がして、オレはいそいそと出かけることにした。








で、


塾が終わる頃、公園のベンチに座って、オレは青依ちゃんを待っていた。




修吾は、オレに見られてるとも知らねーで公園の入り口の木陰に突っ立っている。


そこで彼女と待ち合わせらしい。




おー、かなりストーカーっぽいぞ。


いや、オレもか。