もしこうしてふたりで歩いているのを見て、誰かに誤解されたとしても、それはそれで構わない。
『ちがうよ』ってあわてずに否定できるし、それを信じてもらえなくても『別にいいや』って思える。
誤解するほうの人も『へぇ、あのふたり、そーなんだ』程度で、特に関心もないだろうし。
それがなんで純太くんだとムリなのかなぁ?
こんなふうに一緒に帰るだけのことが、どうしてわたし、できないんだろう?
純太くんとのことを誰かに知られるのが『怖い』って思う。
『恥ずかしい』とも思う。
しかも誤解じゃないし、本当のことだから、もっと怖いし、もっと恥ずかしい。
『え~、全然似合わないよ~』
『プ、なんであんな子と?』
言われる言葉は容易に想像できる。
ジロジロ見られて、笑われるに決まってる。
だけど……。
わたしに背を向けて小川さんと帰っていった純太くんの背中を思い出した。
信じられなくなったのは、純太くん?
それとも……わたしのほう?



