今夜、きみの手に触れさせて



「どーゆーつもりなんだろ?」


律ちゃんは怒ってくれている。


「純太は気まぐれだからさー、なんの意味もなく、あーゆーことすんだよ。小川翠とオレらは小学校んとき同じクラスだったしな」


部活に向かう修吾くんが、通り際にそう声をかけてくれた。




「だから月島、気にすんなよ。ゴメンな」


なんて、やっぱ純太くんのお母さんしている。


「青依と一緒に帰れないからって、あてつけっぽくない? ムカつくんだけど」


「あいつ、ガキなんだよな~」


憤慨する律ちゃんに、修吾くんが困り顔になった。




「大丈夫、気にしてないよ。純太くん『彼女ができた』って言ってくれてたもん」


気づかってくれるふたりに、カラ元気を出してみせる。




でも……




純太くんの歴代彼女って、どんな人たちだったんだろう?


その子たちと純太くんは、どんな話をしたのかな?