今夜、きみの手に触れさせて



ピンポーン。


だらだら考えてると呼び鈴が鳴った。


いそいそとドアを開けたら、でかいのが立っている。修吾な。




「よっ」


やつは片手をヒョイとあげた。


「なんだよ、いつも勝手に入ってくるくせに。いちいちピンポン鳴らすなよ」


もれなくイラッとくる。




「あっは、もしか純太、取り込み中だったら悪いと思ってさ~。彼女できたんだし」


修吾はニカッと笑った。ム。




「帰れよ」


「あれ? ごきげんななめか? じゃー、これな」


修吾は今日発売のジャンプを突き出す。



「読むだろ?」


「読む」




それからやつはカップ麺が入っているコンビニの袋を持ち上げた。


「食うか?」


「食う」




とゆーわけで、キッチンのテーブルで向かい合い、ふたりしてラーメンを食った。


食いながら、テーブルに置いたマンガのページをめくる。


あ~、日常の風景。
何も変わらね~。