今夜、きみの手に触れさせて



そうして、
2.3日が過ぎた――。


世の中は何も変わらない。


いや、世の中は変わったのかもしれないけれど、オレの生活は、なんの変化もなかった。




そりゃそーか……。


あの晩のことを、オレは自分のいいようにカン違いし過ぎなのかもしれない。


お見舞いだと言って、あの子がひょっこり部屋を訪ねてくるような気がしていた。




ピンポンが鳴ると飛んでっては、宅配便のお兄さんにガンを飛ばし、期待して待ってる自分に気づく。


ダッセー……。




そーやって数日過ごして、

ここは自分が動かなければ何も起こらないということに、ようやく感づいたりしている。




それはやっぱりイヤだった。

あの晩始まりかけた何かが、消えてなくなってしまうのは……。




でも動くったって、どーしたらいい?


この前送ったから、あの子の家がどこにあるかは知ってるけど、いきなり家へは行かねーよな。


ケータイないからメールも無理だし。




やっぱ、まずは電話か……。


でもオレ、知らねーんだよなぁ、あの子の電話番号。




ダッセーの……。