夕日もだんだん沈んできた。


「ユーナ、ラスト1回やって帰ろー!」



「うんっ!」


あたしはテイクオーバーゾーンの真ん中らへんでスタンバイした。


そしてリョウの足音が近づいてくる。



「ユーナ!ゴー!」



できたー!

ちゃんとバトン受け取ったー!



「ユーナ!! やった!」


「リョウ〜あっ、あ、ありがとぉ~」


あたしはなんだか嬉しすぎて涙が出てきたよ〜


まだ本番じゃないのに~


「お前さー、泣くのは優勝した時だったって先生も言ってたろ?」


「だってぇ〜っく、ヒック、ヒック」


「ったくもー。 ほらユーナ、暗いから送ってく。帰るぞ!」



「」