「ユーナ、足もう大丈夫なのか?」


「う、うん。もう大丈夫だよ!ありがとね〜」



「今日さ、放課後練習しねー?バトンパスっ! 」


「そーだね。最近見学ばっかだったし、いきなり本番はきついかもー」


リョウだって塾とか忙しいはずなのに

こうやって声をかけてくれるところがやっぱり優しいと思う。


「誘ってくれてありがとね!」


「おうっ!」



【放課後】



「ユーナ!ゴー!!」

「あっ、、」


またバトンを落としちゃった。


やっぱり体がタイミングを忘れてる。


どーしよ、明日本番なのに、、、


「ユーナ、ちょっと休憩しよーぜ!」


「う、うん。」


二人で校庭の端のブロックに座った。


疲れたよね、リョウ。

ごめんね。って言おうとしたら、リョウが話始めた。