「…じゃあ、次の文章を森山、読め。」 いきなり名前を呼ばれ、驚いてパニックになる。 「え!?あ、あぁぁ…。は、はい!」 当然何のことかわかるはずも無く、私は前の席の優をつつき、声を落として聞く。 「ね、ねぇ。どこのこと?」 どんなに尋ねても優からの返事は無い。 当然だよね。 …だって優は静かな音をたてながら気持ち良さそうに寝てるんだから。 その授業の後、優と二人で進路指導室に呼び出されて担任にこっぴどく怒られたのは言うまでもないよね…。