胡蝶蘭 ~短編~

「やっぱりバレるよ」

「静かに」

ドアの隙間から外の様子をうかがった。

大人たちはまるで別人のような怖い顔をしていた。
手には斧や鎌をもっていた。































このままじゃ二人とも殺される。















きっと初穂も同じ事を思っただろう。
























緊迫した時が続くなか大人たちの声はだんだん遠ざかっていた。



















「ひとまずは安心だね」


そう初穂がいつものように微笑んだ。


でも私にはわかった。
無理やり笑顔をつくっていることを。