そんな彼を目の前にして柄にもなく放心状態になってしまった …私、三浦捺奈。 「おい、小銭拾わなくてもいいか?」 一之瀬快斗は私の横を通りすぎ小銭を拾ってくれた。 「あ、ありがとう!」 あたしも急いで拾おうとするが、 や、やばいなんも見えない。 私の目には小銭は地面に同化している。