焦って思わず怒鳴ってしまった。 だけど当の李久は泣くどころかケロッとしていて 大きな声に反応して泣き声を上げたのは美久の方だった。 「うわーっ!ママのバカー……ひっく」 ………… 「李久、大丈夫!?痛かったでしょ。赤くなってる」 「あーっ!」 静かにお座りしたままの李久の頭を労わるように撫でる。 李久も 笑ってる場合じゃないでしょー?? 結構すごい音したよ? かなり赤くなってるよ? 痛くないの?? きゃっきゃっと笑う李久に 大丈夫かなと思わず心配してしまう。